【新人・若手向け】仕事の報連相とは?「いつ・何を・どう伝える?」を実体験から解説
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「報連相(ほうれんそう)が大切」
新人研修などで、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
報連相とは、
報告・連絡・相談
のことです。
言葉だけなら、とても簡単です。
しかし実際に会社で働き始めると、
「どこまで上司に報告すればいいの?」
「まだ問題になっていないことも報告する?」
「メールと口頭、どちらがいい?」
「悪い報告って、言いにくい……」
など、意外と迷う場面が出てきます。
この記事は、新社会人や若手社員など、「報連相は知っているけれど、実際の職場でいつ・何を・どう伝えればいいのか分からない」という方に向けて、私自身の長い会社員経験をもとにまとめています。
難しいテクニックではありません。
むしろ、仕事をするうえでの基本です。
しかし、長く会社員として働いてきたからこそ、
「結局、この基本が大切だった」
と感じています。
その中でも、最初に一つだけ覚えてほしいことがあります。
悪いことほど、早く報告する。
そして、もう一歩進めるなら、
悪いことが起こりそうな「懸念」が見えた段階でも、
私はこれを、報連相の中でも特に大切にしてきました。
報連相が上手い人は「相手が受け取りやすい形」で伝える
報連相が上手い人は、単純に報告回数が多いわけではありません。
相手が理解しやすい形で情報を伝えることが上手いのです。
対面では「クッション言葉」を上手に使う
例えば、対面で少し言いにくいことを報告するとき。
いきなり本題に入るのではなく、
「実は今回……」
「ちょっと想定外のことが起きまして……」
「私もびっくりしたんですが……」
といった一言を入れる人がいます。
いわゆるクッション言葉です。
これだけでも、聞く側は、
「何か通常とは違う話が来るな」
と心の準備ができます。
もちろん、緊急時に長い前置きは必要ありません。
通常のコミュニケーションでは、こうしたちょっとした配慮だけでも話が伝わりやすくなります。
メールは「結論から、短く、分かりやすく」
一方、メールでは私は基本的に、
要件・要点を整理して、できるだけ簡潔に書く
ことを意識していました。
特に大切なのが、
結論を先に書くこと。
上司や同僚は、自分のメールだけを読んでいるわけではありません。
長い文章を最後まで読まなければ結論が分からないメールより、
「何についてのメールなのか」
「何をしてほしいのか」
「いつまでなのか」
が早い段階で分かる方が、相手も仕事を進めやすくなります。
必要に応じて、
Who:誰が
What:何を
When:いつ
Where:どこで
Why:なぜ
How:どのように
という5W1Hも意識します。
ただし、単純に文章を短くすればいいわけではありません。
「短くする」のではなく、「必要な情報を整理する」
という感覚が大切です。
また、メールの前後にちょっとした一言を添えることも意識していました。
文章だけのコミュニケーションだからこそ、簡潔さと同時に相手への配慮も必要です。
報連相がないと「本人以外の仕事」まで遅れる
報連相が極端に少ないと、本人だけの問題では済まないことがあります。
例えば、仕事をお願いしたとします。
しばらく経っても報告がない。
こちらから、
「どうなっていますか?」
と確認する。
すると、
想像以上に仕事が進んでいない。
そこで初めて周囲が状況を知ります。
場合によっては、そこからチーム内で仕事を再調整しなければなりません。
誰かに応援を頼む。
担当を変更する。
スケジュールを組み直す。
関係部署へ説明する。
つまり、一人の報告の遅れが、周囲の仕事へ波及していくことがあります。
仕事では、
自分がボトルネックにならないこと
が大切です。
問題そのもの以上に、
「問題があることを周囲が知らない」
状態が危険なのです。
悪い報告ほど早くする
私が新人・若手の方に特に覚えてほしいのが、
悪いことほど、早く報告する
ということです。
これは私自身も、新人の頃に先輩から教わりました。
悪い報告は言いにくいものです。
「怒られるかもしれない」
「評価が下がるかもしれない」
「もう少し自分で何とかしてから報告しよう」
と思うこともあるでしょう。
しかし、問題は時間が経てば自然に小さくなるとは限りません。
むしろ、報告が遅れたことで問題が大きくなることがあります。
だから、
自分だけで抱え込まず、悪い情報ほど早く共有する。
これが大切です。
ミスをしてしまったらどう報告する?
自分がミスをした場合は、なおさら早めの報告が大切です。
例えば、
「ミスをしてしまいました」
だけでは、上司も状況を判断できません。
可能な範囲で、
① 何が起きたのか
② どこまで影響があるのか
③ 現在どう対応しているのか
④ 必要なら、何を判断・支援してほしいのか
を整理して伝えます。
もちろん、新人のうちは③や④まで自分で判断できないこともあります。
その場合は、
「ここまで確認しましたが、この先どう対応すればよいでしょうか?」
と相談すればいいのです。
分からないことを無理に自己判断する必要はありません。
「問題が起きてから」ではなく「懸念」の段階でも報告する
さらに私は、問題が実際に起きたときだけではなく、
「これは問題になるかもしれない」
という懸念が見えた段階でも、必要に応じて報告していました。
例えば、
「現時点では問題ありませんが、このまま進むと納期に影響する可能性があります」
といった情報です。
実際には何も起こらないかもしれません。
それなら、それで構いません。
しかし本当に問題が発生した場合、
上司や関係者が事前にその可能性を知っているか
によって、初動が変わります。
突然知らされた問題と、
「もしかしたら起こるかもしれない」
と事前に共有されていた問題では、準備できる時間が違います。
また、こうした報告を適切に続けることで、
「この人は悪い情報も隠さず伝えてくれる」
という信頼にもつながると思います。
ただし「何でも報告すればいい」わけではない
ここは、新人の方が迷いやすいところだと思います。
「早めに報告しましょう」
と言われると、
「じゃあ、全部報告すればいいの?」
となります。
しかし、何でもかんでも上司へ報告すればいいわけではありません。
小さなことまで一日中報告していたら、上司の仕事を止めてしまいます。
報告する側も仕事が進みません。
そこで私は、
「上司が知っておくべき情報か?」
を一つの基準にしていました。
例えば、
・納期に影響しそう
・お客様に影響する可能性がある
・他部署に影響する
・自分だけでは判断できない
・放置すると問題が大きくなりそう
こうした場合は、早めに報告・相談する価値があります。
逆に、自分で通常どおり処理でき、周囲への影響もほとんどないことまで、逐一報告する必要はないでしょう。
迷ったときは、最初のうちは上司や先輩に、
「こういう場合は報告した方がいいですか?」
と聞いてしまって構わないと思います。
それも立派な「相談」です。
誰かがミスしたときは「犯人探し」をしない
自分ではなく、一緒に仕事をしている人がミスをすることもあります。
このとき私は、
「○○さんがミスしました」
と、最初からその人だけを必要以上に強調しないようにしていました。
まず重要なのは、
何が起きたのか。
現在どうなっているのか。
どんな影響があるのか。
これからどう対応するのか。
です。
上司から「誰が担当していたのか」と聞かれれば、もちろん事実を答えます。
しかし最初から「誰が悪いか」を中心にするのではなく、
まず仕事上の問題として考える。
その後、必要に応じて本人から経緯を確認します。
なぜ起きたのか。
どこで判断を間違えたのか。
仕組みに問題はなかったのか。
必要であれば再発防止を考える。
通常の業務上のミスなら、
犯人探しよりも、同じことを繰り返さないこと
の方が大切だと思っています。
自分の良いことより「周囲の良い仕事」を伝える
これは報連相の絶対的なルールではなく、あくまで私自身が心掛けていたことです。
自分自身の成果について、業務上必要な報告はもちろんします。
しかし、
「自分はこんなに頑張りました」
という過剰な自己アピールは、あまりしないようにしていました。
できれば、自分の仕事ぶりは周囲から自然に伝わる方がいいと思っていたからです。
少し格好をつけた考え方かもしれません(笑)。
その一方で、
自分以外の人の良い仕事は積極的に伝える。
これは意識していました。
「あの人がこんな対応をしてくれました」
「○○さんのアイデアでうまくいきました」
といったことです。
チームで仕事をする以上、周囲の良い仕事が正しく伝わることも大切だと思います。
人の悪口は「報連相」ではない
会社では人間関係の問題も起こります。
しかし私は、単なる人の悪口を上司へ伝えることは、報連相とは別物だと考えています。
誰かに促されても、
会社や他人の悪口を絶対に言わない。
これは意識していました。
ただし、
その人の行動によって業務に支障が出ている
のであれば話は別です。
これは好き嫌いではなく、業務上の問題だからです。
「○○さんが嫌いです」
ではなく、
「現在こういう状態で、この業務にこのような支障が出ています」
と事実を中心に伝える。
会社の仕組みや仕事の進め方について改善案を出すことも、悪口とは違います。
感情と業務上の問題を分けて考える。
これも会社で働くうえで大切なことだと思います。
報連相は「内容」によって手段を変える
報連相の方法も、内容によって変えます。
通常の連絡ならメールで十分な場合もあります。
しかし緊急性が高ければ、
まず口頭や電話。
そして必要に応じて、詳細をメールで残します。
急ぎなら「口頭・電話 → 必要ならメール」
例えば、
① 口頭・電話で速報する
② 必要な初動を始める
③ 詳細をメールで共有・記録する
という流れです。
急ぎの問題なのに、長いメールを完成させることに時間を使っていては対応が遅れることがあります。
逆に口頭だけでは、後になって、
「何時に何を伝えたのか」
が分かりにくくなる場合があります。
だから、
スピードが必要なら口頭・電話。
記録が必要ならメール。
必要なら両方使う。
と考えていました。
もちろん、会社ごとのルールや連絡手段がある場合は、そちらを優先してください。
新人時代に教わった「悪いことほどすぐ報告」
私自身、最初から報連相が上手だったわけではありません。
新人の頃、先輩から教わった言葉があります。
「悪いことほど、すぐ報告しろ」
これは、その後の会社員生活でもずっと意識することになりました。
一方、新人の頃は何でも口頭で報告していたこともあります。
すると先輩から、
「これはメールしておいて」
と言われました。
そこで、
報告すればいいのではなく、
ということも覚えていきました。
新人のうちは、こうした小さな経験を繰り返しながら覚えていけばいいと思います。
新人・若手が迷ったときの「報連相5つの基本」
最後に、私自身の経験からシンプルにまとめます。
① 悪い情報ほど早く報告する
隠したり、一人で抱え込んだりしない。
② 問題になりそうな懸念も必要に応じて共有する
問題が現実になる前に動けるようにする。
③ メールは結論から簡潔に
必要な情報を整理して伝える。
④ 急ぎなら口頭・電話を先にする
必要なら、その後メールで詳細や記録を残す。
⑤ 迷ったら相談する
新人のうちは「報告すべきか分からない」こと自体を先輩や上司へ相談して構いません。
まとめ|報連相は「仕事を止めないための情報共有」
報連相というと、
「上司へちゃんと報告すること」
というイメージがあるかもしれません。
しかし、長く会社員として働いてきて私が感じたのは、もう少し広い意味です。
報連相は、組織の中で仕事を止めないための情報共有です。
必要な情報が必要な人へ早く届けば、問題へ早く対処できます。
仕事の再調整もできます。
周囲も安心できます。
逆に、重要な情報が一人のところで止まってしまえば、その人自身が仕事のボトルネックになってしまいます。
そして、新人・若手の方に一つだけ覚えておいてほしいことを挙げるなら、
「悪いこと、あるいは悪くなりそうな懸念が見えたら、
です。
悪い報告は言いにくいものです。
しかし、早く伝えることで問題を小さくできる可能性があります。
そして、
「この人は悪い情報もきちんと伝えてくれる」
という信頼にもつながります。
報連相に迷ったときは、
「この情報を今伝えておけば、周囲が早く動けるだろうか?」
と考えてみてください。
新人の頃は、報連相のタイミングや方法を間違えることもあると思います。
それも仕事を覚えていく過程の一つです。
まずは基本から、一つずつ身につけていけば十分だと思います。
NOBORU

