【仕事ができる人の特徴】長く会社員をして分かった「本当に仕事ができる人」の共通点
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「仕事ができる人」と聞くと、どんな人を想像するでしょうか。
仕事が速い人。
頭がいい人。
専門知識が豊富な人。
説明が上手な人。
もちろん、どれも仕事では大切な能力です。
しかし、長く会社員として働き、さまざまな上司、同僚、後輩と仕事をしてきて感じるのは、本当に仕事ができる人には、もう少し大きな共通点があるということです。
それは、
「視野が広い」
ことです。
目の前の仕事だけではなく、その仕事がこの先どうなるのか。
誰に影響するのか。
会社全体にどんな影響があるのか。
さらに、別の仕事と組み合わせれば何か新しい価値を生み出せないか。
仕事のできる人ほど、こうしたことを瞬時に考えていました。
今回は、私自身の会社員生活を振り返りながら、「本当に仕事ができる人」とはどんな人だったのかを考えてみます。
仕事ができる人は「視野が広い」
私がこれまで出会った「この人は仕事ができるな」と思う人に共通していたのが、視野の広さです。
ただし、単純に「いろいろなことを知っている」という意味ではありません。
私が感じた視野の広さには、大きく3つあります。
時間軸・影響軸・シナジー軸です。
① 時間軸――過去から未来まで考える
仕事のできる人は、「今」だけを見ていません。
なぜ現在こうなっているのか。
過去に何があったのか。
この判断をしたら1週間後、1か月後、半年後にどうなるのか。
かなり先まで考えています。
私はこれを、将棋に少し似ていると思っています。
目の前の一手だけではなく、
「これを動かしたら相手はこうするだろう。その次はこうなる」
と何手も先を考える。
仕事のできる人も同じように、先の先まで予測しながら動いているように見えました。
② 影響軸――「この仕事は誰に影響するか」を考える
もう一つが影響範囲です。
自分。
同僚。
上司。
後輩。
他部署。
会社全体。
取引先。
お客様。
一つの判断が、さまざまな人に影響することがあります。
仕事のできる人に相談すると、
「それをやると、こちらの部署はこうなる」
「取引先にはこの影響がある」
「その場合、先にここへ話を通しておいた方がいい」
といった答えがすぐ返ってくることがあります。
つまり、自分の机の上だけで仕事を見ていないのです。
だから根回しも上手です。
根回しというと、少しネガティブに聞こえることもありますが、ここでいう根回しとは、裏で何かを画策することではありません。
仕事をスムーズに進めるために、関係する人へ事前に説明し、調整しておくこと。
これも、仕事を円滑に進める大切な能力だと思います。
③ シナジー軸――仕事と仕事をつなげる
そして、もう一つ面白いのが「シナジー」です。
一つの仕事を単独で考えるのではなく、
「これとこれを組み合わせたら、もっと良くならないか?」
と考えます。
Aという仕事をやっているときに、Bという部署の取り組みを思い出し、
「これ、一緒にやったら双方にメリットがあるのでは?」
と提案する。
仕事のできる人は、こうしたアイデアが非常に速く出てきます。
私はこれを、
時間軸 × 影響軸 × シナジー軸
という3つの視点で捉えています。
視野が広い人ほど、この3方向へ頭が動いているように感じます。
頭の回転の速さの背景には「勉強量」がある
仕事のできる人を見ていると、
「この人は頭の回転が速いな」
と思うことがあります。
しかし、それを単純に生まれ持った頭の良さだけで片付ける必要はないと思っています。
その背景には、猛烈な勉強量がある人も多いからです。
自分の仕事を勉強する。
先輩から学ぶ。
上司から学ぶ。
セミナーや異業種交流会へ行く。
本を読む。
経験したことを次へ生かす。
こうして頭の中に大量の知識や経験が蓄積される。
だから何か起きた瞬間、
「あのときと似ている」
「この場合はこうなる可能性がある」
と素早く判断できるのだと思います。
頭の回転の速さは、
私はそう思っています。
逆に「仕事ができない」と感じる人の特徴
反対に、仕事を一緒にしていて困ることが多かったのは、例えば次のようなケースです。
締め切りを守らない
これは基本的なことですが、仕事では非常に大きな問題です。
一人が期限を守らないことで、その後の仕事を担当する人まで遅れてしまうことがあります。
仕事を抱え込む
本人は一生懸命やっているのですが、周囲から見ると状況が分かりません。
そして限界になってから、
「実は終わっていません」
となる。
これでは、周囲も対応できません。
報連相が極端に少ない
仕事を任せる側からすると、報告・連絡・相談が極端に少ない人は不安になります。
仕事をお願いした。
3日経った。
何も連絡がない。
順調なのか。
問題が起きているのか。
そもそも手をつけているのか。
分かりません。
一方、
「ここまで終わりました」
「ここで問題が発生しています」
「予定どおり明日完成します」
と適切に報告してくれる人なら、周囲も安心できます。
仕事というのは、一人で完結するものばかりではありません。
だからこそ、周囲から見える状態にしておくことも大切だと思います。
仕事のできる人は「いざというとき」に踏ん張れる
普段の仕事だけでは分からない部分もあります。
トラブルが発生した。
突然大きな仕事が入った。
期限まで時間がない。
重要な判断を迫られた。
こういう「ここぞ」という場面があります。
そんなときに集中力を上げられる。
アイデアを出せる。
冷静に判断できる。
必要なら踏ん張れる。
こうした力も、長く仕事をしていると重要だと感じました。
もちろん、常に無理をして働くという意味ではありません。
通常時はサステナブルに働き、本当に必要な場面では力を出す。
この切り替えです。
仕事の速い人は「想像力」がある
仕事の速い人と遅い人の違いは何か。
私は、単純なパソコン操作の速さなどだけではないと思っています。
重要なのは、
優先順位と視野の広さ。
そして突き詰めると、
「想像力」
なのかもしれません。
「自分がこれを遅らせたら、次の人が困るだろう」
「この回答を先にしておけば、相手は仕事を始められる」
「ここまで準備して渡した方が、相手はやりやすいだろう」
こうしたことを想像できる。
これはある意味、思いやりでもあります。
仕事が速いとは、自分だけが高速で作業することではありません。
自分を含めた仕事全体を速く流すこと。
こちらの方が、実際の会社では重要だと思います。
安心して仕事を任せられる人とは
一緒に仕事をする中で、「この人なら安心して仕事を任せられる」と感じる人には、いくつか共通点がありました。
まず、報連相がきちんとできる人です。
途中経過が分かる。
問題が起きたら早めに相談する。
終わったら報告する。
これだけでも安心感は大きく違います。
もう一つは、
専門スキルが飛び抜けている人。
「この分野なら、この人に聞けば大丈夫」
という強みを持っている人です。
何でもできる必要はありません。
一つでも、
「これは自分の強みです」
と言える専門性を身につけることは、会社員として大きな武器になると思います。
若い頃には分からなかった「会社員としての成長」
若い頃は、
「自分のやりたい仕事をしたい」
「希望する部署へ行きたい」
と思うこともあるでしょう。
私も長く働いてきましたが、今振り返ると、それだけが重要だったわけではないと思います。
会社員として仕事をすること自体が、一つの勉強だからです。
自分が希望していなかった仕事でも、
人との接し方。
組織の動き。
上司や同僚、後輩との関係。
取引先との交渉。
問題への対応。
仕事の進め方。
さまざまなことを学べます。
だから私は、長く働いてから、
仕事を通して成長するとは、スキルだけではなく「考え方」
と感じるようになりました。
「良き歯車」になることは悪いことではない
私は会社員を、
会社という仕組みを動かす歯車の一つ
だと考えています。
「会社の歯車」という言葉は、一般的にはネガティブに使われることもあります。
しかし私は、必ずしもそう思いません。
良い歯車がたくさん噛み合うことで、大きな組織が動きます。
一人だけが猛烈に回っても、会社はうまく動きません。
周囲と連携し、自分の役割を果たす。
そして、自分がいなくても事業が継続できる状態を作る。
大切なのは、
会社や事業がサステナブルであること。
そう考えられるようになると、自分の仕事だけではなく、会社全体を見るようになります。
将来独立する人にとっても、会社という大きな組織がどう動いているのかを経験することは、とても価値があると思います。
能力が高くても評価されない人はいる
能力が高ければ必ず評価されるかというと、残念ながらそうとは限りません。
運もあります。
上司との巡り合わせもあります。
担当する仕事によっても違います。
しかし、それ以外にも、
謙虚さや協調性
は大切だと思います。
会社員は、その会社というチームの一員です。
どれだけ能力が高くても、周囲との協力が難しければ、組織として仕事を進めるうえで問題が起きることがあります。
「上を立てる」ことも組織では大切
上司を立てる。
同僚を尊重する。
後輩の意見を聞く。
周囲の功績を認める。
こうしたことも組織で働くうえでは大切です。
もちろん、これは不正や問題を見つけても「上司だから黙って従う」という意味ではありません。
不正や重大な問題は別の話です。
ここでいう協調性とは、あくまで通常の仕事において、
「自分一人で仕事をしているわけではない」
と理解することです。
能力の高さと、組織人としての能力。
会社では両方が求められるのだと思います。
感情に流されすぎない
会社では、自分の希望どおりにならないこともあります。
納得できないこともあるでしょう。
しかし、毎回感情だけで判断してしまうと、仕事はなかなか前へ進みません。
私は、
「会社員は良き歯車」
と考えることで、必要以上に感情的にならずに済む部分もあると思っています。
自分は今、この役割を任されている。
その役割の中で学ぶ。
できるだけ良い仕事をする。
そして次へ進む。
そう考えると、希望していなかった仕事からも学べることがあります。
長く働いていると、不思議なもので、どんな仕事からでも面白さや学びを見つけられるようになるものです。
では、仕事ができる人になるために一番大切なことは?
もし若い人から、
「仕事ができるようになるために、一つだけ何をすればいいですか?」
と聞かれたら、私はこう答えると思います。
若いうちは、がむしゃらに努力する。
自分の仕事から学ぶ。
先輩から学ぶ。
上司から学ぶ。
セミナーへ行く。
本を読む。
失敗から学ぶ。
最初は、それでいいと思います。
すぐに成果につながらない勉強もあります。
何の役に立つのか分からない経験もあります。
しかし、長く仕事をしていると、
「あのとき勉強したことが、ここでつながった」
という瞬間があります。
私自身の経験から言えば、
報われない努力はない。
すぐに報われなくても、積み重ねた知識や経験は、視野を広げる材料になります。
そして、その視野の広さこそが、やがて仕事のできる人につながっていくのだと思います。
まとめ|仕事ができる人は「自分の外側」を見ている
私が長い会社員生活で出会った仕事のできる人を振り返ると、共通していたのは、
自分の仕事だけを見ていないこと
でした。
過去を見る。
未来を見る。
周囲を見る。
他部署を見る。
取引先を見る。
会社全体を見る。
そして、別々のものをつなげて新しいアイデアを考える。
つまり、
時間軸 × 影響軸 × シナジー軸
で仕事を見る。
その視野の広さを支えているのが、日々の勉強や経験なのだと思います。
最初からすべてできる必要はありません。
若いうちは目の前の仕事を一生懸命やる。
先輩や上司から学ぶ。
本を読む。
失敗する。
また勉強する。
その繰り返しによって、少しずつ見える範囲が広がっていきます。
仕事ができる人になるというのは、単に作業が速くなることではありません。
自分の仕事の向こう側まで想像できるようになること。
私は、それが仕事のできる人へ近づく一つの道だと思っています。
NOBORU

