7.【会議を進める力を身につける】『ザ・ファシリテーター』をおすすめする理由|ファシリテーション入門におすすめ
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「会議で意見が出ない」
「一部の人だけが話して終わってしまう」
「意見が対立して、話が前へ進まない」
「結局、何も決まらない」
会社員として働いていると、このような会議に出会うことがあります。
そんなときに役立つのが、ファシリテーションという考え方です。
私が30代の頃、書店に並んでいるビジネス書の中で、しだいに「ファシリテーション」という言葉を目にするようになりました。
当時の私は、
「ファシリテーションって何だろう?」
と気になり、調べてみました。
簡単に言えば、参加者から意見を引き出したり、議論を整理したりしながら、会議や研修などを円滑に進め、より良い成果につなげていくための技法です。
そして、そのファシリテーションについて私が学んだ本の一つが、
森時彦さんの『ザ・ファシリテーター』
でした。
『ザ・ファシリテーター』とは?
書籍名:ザ・ファシリテーター
著者:森時彦
出版社:ダイヤモンド社
ファシリテーションという言葉だけを聞くと、
「何だか難しそう」
「管理職が勉強するものでは?」
「自分は会議の司会なんてしないから関係ない」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、私は会社員として仕事をするのであれば、早いうちに知っておいて損のない考え方だと思います。
なぜなら、会社の仕事の多くは自分一人だけでは完結しないからです。
上司、部下、同僚、他部署、取引先。
さまざまな人と話し合い、意見を調整しながら仕事を前へ進めていきます。
そのときに役立つのがファシリテーションです。
ファシリテーションは「司会」とは少し違う
私自身、最初にファシリテーションという言葉を知ったときは、会議の司会進行のようなものだと思っていました。
しかし、学んでいくと、それだけではないことがわかってきます。
例えば会議で、
「○○さんはどう思いますか?」
と意見を引き出す。
バラバラに出てきた意見を整理する。
議論が本題から外れてきたら、論点を戻す。
意見が対立しているなら、何について意見が違っているのかを整理する。
そして、参加者が納得できる形で次の行動へつなげていく。
単に、
「では次の議題へ行きます」
と会議を進行するだけではありません。
参加している人たちが持っている知識や意見を引き出して、チーム
そこがファシリテーションの面白いところだと思います。
会議では「自分が正解を言う」必要はない
これはファシリテーションを学ぶ大きなメリットの一つだと思います。
会議で存在感を出そうとすると、
「何か良い意見を言わなければ」
「自分が正解を出さなければ」
と思ってしまうことがあります。
しかし、会議にはいろいろな経験や知識を持った人が参加しています。
自分一人が答えを持っているとは限りません。
むしろ、
他の人が持っている良い意見を引き出す。
そして、
それぞれの意見を整理して、チームとして良い結論へ近づける。
こういう形でも、会議に大きく貢献できます。
私は、これも会社員として非常に役立つ能力だと思っています。
小説仕立てだから「身につく過程」がわかりやすい
『ザ・ファシリテーター』をおすすめする理由の一つが、小説仕立
ファシリテーションの技法だけを箇条書きで説明されても、
「それを実際の会議でどう使うの?」
となりがちです。
この本では、物語を追いながらファシリテーションについて理解していくことができます。
そのため、
知識を知る ↓ 実際の場面で使う ↓ 少しずつ身についていく
というイメージを持ちやすいのが良いところです。
特にファシリテーションを初めて勉強する人には、いきなり専門書を読むより入りやすいと思います。
ファシリテーションは本を読んだだけでは身につかない
ここは非常に重要です。
ファシリテーションは、本を一冊読んだら翌日からできるようにな
私自身も、本から知識を得ながら、実際の会議やミーティングで試していきました。
最初からうまくいく必要はありません。
例えば次の会議で一つだけ、
「発言していない人に意見を聞いてみよう」
と意識する。
別の会議では、
「話が逸れたら、論点を確認してみよう」
と意識する。
さらに別の会議では、
「最後に、誰が何をするのか確認してみよう」
と試してみる。
そうやって、一つずつ実際の仕事で使ってみる。
これを繰り返していくと、少しずつ感覚がつかめてきます。
私自身も、回を重ねることで少しずつ上達していくのを実感しました。
『ファシリテーターの道具箱』も辞書代わりに使った
私がファシリテーションを勉強していた頃、『ザ・ファシリテーター』と並行して活用した本があります。
それが、
『ファシリテーターの道具箱』
です。
私は、
『ザ・ファシリテーター』で全体像や使われ方を理解する。
そして、
『ファシリテーターの道具箱』を辞書のように使いながら、
という使い方をしていました。
個人的には、この組み合わせが非常に勉強になりました。
ファシリテーションは知識として覚えるだけではなく、実際に使ってこそ意味があります。
「今回はこれを試してみよう」
と一つ選び、実践する。
そして、うまくいかなければまた本へ戻る。
この繰り返しがおすすめです。
『ムダゼロ会議術』と何が違う?
今回の「サラリーマンにおすすめのビジネス書10冊【基礎編】」では、『ムダゼロ会議術』も選んでいます。
「会議の本が2冊も必要なの?」
と思われるかもしれません。
しかし、私の中では役割が少し違います。
『ムダゼロ会議術』は、無駄な会議を減らし、
一方、『ザ・ファシリテーター』は、参加者の意見を引き出し、
私はこの2つを、
「会議の進め方」と「人・議論の動かし方」
というイメージで捉えています。
両方の視点を持っておくことで、会議を見る目も変わってくると思います。
ファシリテーションができると「会議をコントロールする力」がつく
「会議をコントロールする」というと、少し強い言葉に聞こえるかもしれません。
もちろん、すべての会議を自分の思い通りにできるという意味ではありません。
参加者が何を言うかもわかりませんし、意見が対立することもあります。
それでも、
「今、何について話しているのか」
「どこで議論が止まっているのか」
「誰の意見を聞く必要があるのか」
「次に何を決める必要があるのか」
こうしたことを意識できるようになるだけで、会議への関わり方はかなり変わります。
そして経験を積んでいけば、ある程度は議論を前へ進める力が身についてくると思います。
管理職になる前から身につけておきたい
ファシリテーションというと、管理職やリーダーが学ぶ技術と思われがちです。
しかし私は、若いうちから少しずつ身につけておいた方がいいと思っています。
管理職になったその日から、
「今日から会議をうまく進めてください」
と言われても難しいからです。
20代、30代の頃から会議や打ち合わせの中で少しずつ試しておけば、経験が蓄積されていきます。
そして将来、チームリーダーや管理職になったとき、その経験が役立ちます。
ファシリテーションは、一朝一夕では身につかない。
だからこそ、早く知って、
会議以外でも使える
そして、私がファシリテーションをおすすめするもう一つの理由があります。
それは、会社の会議だけで使う技術ではないということです。
例えば、
家族で何かを決める。
地域の集まりで話し合う。
サークル活動で意見をまとめる。
友人同士で旅行の計画を立てる。
こうした場面でも、
意見を聞く。
話を整理する。
論点を明確にする。
みんなが納得できる方向を探す。
という力は役立ちます。
つまり、ファシリテーションは単なる「会議術」ではなく、複数の
こんな人におすすめ
『ザ・ファシリテーター』は、特に次のような方におすすめです。
・ファシリテーションを初めて勉強する
・会議をうまく進められるようになりたい
・会議で意見をまとめるのが苦手
・チームリーダーを任されるようになった
・将来、管理職を目指している
・研修やミーティングを担当する
・人の意見を引き出す力を身につけたい
・仕事で使える汎用的なスキルを増やしたい
そして、現在会議や研修にほとんど関係のない仕事をしている方にも、知っておいて損のないスキルだと思います。
まとめ|ファシリテーションは「知って、試して、身につける」
私が30代の頃に「ファシリテーション」という言葉を知り、この本を読み、実際の仕事で少しずつ試していきました。
振り返ってみると、これが良かったと思います。
ファシリテーションは、一度読めばマスターできるものではありません。
本で知る。 実際に使う。 失敗する。 また本を読む。 もう一度使ってみる。
この繰り返しによって、少しずつ身についていく技術です。
だからこそ、若いうちにこの考え方を知っておくことには価値があります。
『ザ・ファシリテーター』は、小説仕立てなので、ファシリテーションを知らない人でも、その考え方と実践のイメージをつかみやすい一冊です。
「会議でうまいことを言える人」になる必要はありません。
それよりも、
人の意見を引き出せる。 話を整理できる。 議論を前へ進められる。
そんな人になる。
これは、長いサラリーマン生活の中で役立つ、非常に汎用性の高い能力だと私は思っています。
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サラリーマンにおすすめのビジネス書10冊【基礎編】
『ザ・ファシリテーター』は、私が選んだ「
今回の10冊は、専門家になるための本ではなく、まず仕事をするうえで土台となる考え方やスキルを身につけることを目的に選んでいます。
▶︎【数百冊から厳選】サラリーマンにおすすめのビジネス書10冊【基礎編】
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